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こてんぱん日記はこれでおしまいです。読んでくれたひと、コメントをいただいた方、どうもありがとう。とっても励みになりました。結局のところ、渡仏前の準備期間の方がよほど七転八倒、こてんぱんでした。始まってしまえば、作家はもう主役じゃないと思う。あとは作品たちに任せて、作者は楽隠居みたいなもんでした。またいつか!

今日明日は連休なので、ほとんどの店は閉めており、街はのんびりムード、ぼくは長い散歩に出掛ける。
ホテルのあるオテル・ド・ヴィルからバスティーユまで歩き、メゾン・ルージュでこないだ見たマンガ×アートの展示の図録を買う。写真はその中から、ピエール・ラ・ポリスの壁画なんだけど、これ、パリに住んでるひとは気づかないかもしれんが、日本でやってるサントリーの野菜ジュースのCMだよなあ。(ぺ・)ドゥナちゃんの出てるやつ。こないだ来日してたときに見たんかな。そんなこと考えながら、橋を渡り、イスラム街を抜け、昼食をとり、さらに歩き、パンテオン〜ソルボンヌ界隈へ。映画を観る。「Still Walking」という題がついていたが、是枝裕和監督の「歩いても、歩いても」のこと(すごく良かったです)。日本映画では他に、ポニョがいま上映中。そういや、是枝監督の次回作の主演は(ぺ・)ドゥナちゃんだな。などと、本日はドゥナちゃんのことばかり。明日で帰国だあ。

モンパルナス近くの、ブールデル美術館へ。とにかく静かで、お庭もちょうどいいかんじに暗く、気持ちがゆったりする。彫刻ってのは絵画と違って、そんなに一所懸命見なくてもいいというか、特に屋外に置いてある場合、石や木みたいに、さりげなくただそこに存在できて、いいなと思う。キャンバスに描いた絵だと、どうしてもまず最初に、わたしは美術作品ですよ、というアピールがきてしまう。その妙な存在の仕方が、前提となってしまう。
たとえば、建物の壁に落書きをしたりするひとたちは、そういう「妙さ」から自由な気がする。ぼくはそこへの憧れが結構、あります。